15/08/31 16:25:14.46 01wfBCoh0.net
神奈川県の男子専門学校生(20)の口癖は、「バカばっかり」。
昨年の就職活動中でも、幾度となく、この言葉を発した。「オレを採らないなんてバカな会社だ」と。
有名企業を目指していた当初は「オレは簡単に内定を決める」と豪語していたが、採用試験で、具体
的にどういう仕事をしたいのかと問われると、うまく答えられずに、十数社で不合格だった。落ち込み
はしたが、いつものように、「バカな会社ばっかりだ」と思うことで、いらだちを抑えた。
特別成績が良いわけでも、何か特技を持っているわけでもない。
でも、自分を大きく見せたくて、つい虚勢を張ってしまう。
「オレは普通の専門学校生とは違う」。 気がつくと、自分よりも「だめな人」を探し出して、見下すことで
安心感を得ていた。
昨年末、アパレル企業の内定がようやく決まった。しかし、辞退するつもりだ。
「第1志望じゃないし、自分には合わない」からだ。
ほかに就職の当てがあるわけではない。とりあえずはフリーターでいいと思っている。
彼が通う専門学校によると、最近、卒業を目の前にして就職をやめてしまう生徒が増えている。その多くが
男子だ。教師の一人は言う。「本音は、きちんと働ける自信がないようです。
まず、やってみたらとアドバイスしても、やってみてできなかったらカッコ悪い、という答えが返ってくる」