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トランプ派、トランス議員の女性トイレ使用禁止決議案を提出
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【11月20日 AFP】トランスジェンダーであることを公表して初めて米連邦議員に選出された人物に対して連邦議会議事堂の女性用トイレの使用を禁じる決議案を共和党議員が提出したのを受け、民主党とLGBTQ(性的少数者)活動家は19日、怒りを表明した。
決議案の標的とされたのは、5日の大統領選と同時実施された下院選で、東部デラウェア州の議席の一つを獲得したトランスジェンダー女性のサラ・マクブライド氏。
共和党ナンシー・メース下院議員(サウスカロライナ州選出)は18日、トランスジェンダー女性が女性用トイレを使うのを禁じる決議案を提出した。
ドナルド・トランプ次期大統領の忠実な支持者であるメース議員はX(旧ツイッター)で自身の見解について説明。「女性のプライベートスペースに生物学的な男性の居場所はない。それだけだ。話は終わりだ」と主張した。
トランスジェンダーの人々の権利は米国で論争の的になっており、特に競技スポーツへの参加や、未成年者のジェンダー・アファーミング・ケア(性自認を尊重する医療)は激しい議論を呼んでいる。
民主党とLGBTQ権利活動家は、メース議員の試みを、トランスジェンダーの人々に対する攻撃だと非難した。
民主党のベッカ・バリント下院議員は決議案を「憎悪に満ちている」と非難し、「底の知れない残酷さだ。われわれは抵抗しなければならない」と訴えた。
議会平等議員団のマーク・ポーカン委員長は、決議案を「トランプ氏やメディアに対する情けない売名行為」と評し、「その代償を払わされるのは、職員を含め、トランスジェンダーの人々だ」と述べた。
マクブライド氏自身はXで、この動きを「極右過激派によるあからさまな試みであり、米国人が直面していることに対して、彼らに解決するすべはないという事実から目をそらすためのものだ」と非難した。(c)AFP