22/12/03 08:41:46.14 OHveMJym0.net
病院ブログ
新庄徳洲会病院 院長
笹壁 弘嗣
マスクには、症状のある感染者から咳やくしゃみからの飛沫をある程度抑制する効果は認められていましたが、
健常者が着けることの感染予防効果は否定されていました。私は今でも、
保湿や保温以外の感染予防効果は極めて限定的で、密集していない屋外や静かにしていれば屋内でも、
効果はないと思います。咳が出やすい時に人前に出るときには着けるべきですが、
むしろ人前に出ないのが原則です。
今回のパンデミックにより急性呼吸器感染症の予防におけるマスクの地位は著しく向上しました。
動物やスーパーコンピューターを用いた実験で、有効性が証明されましたが、
今でもその効果を否定する研究結果も出ています。
マスク習慣がある我が国では、その効果を示す研究がしやすい環境にありながら、
比較試験が行われていないようです。
新型コロナへのマスクの有効性に関する大規模な疫学調査は、
バングラデシュとデンマークで行われ、前者は有効性アリ、後者は有効性ナシという結論で、
有効性アリもさほど大きな差ではありません。つまり、
実社会でマスクを使用するメリットは大きくないということです。
ということはデメリットがどれくらいあるかが問題になります。