22/10/06 06:50:57.50 5MHHpRlH0.net
特集 1997年の金融危機に学ぶ
1997年3月、東京に立ち寄ったゴア副大統領が日本経済の先行きに懸念を表明したのに対して、橋本龍太郎首相は「心配ご無用」と突っぱねた。
しかし、11月に入ると三洋証券、北海道拓殖銀行、山一証券と巨大金融破綻が相次ぐ。
それから25年。
企業業績は史上最高となる一方で、深刻な人手不足にもかかわらず、企業経営者や労働組合までもが賃上げに慎重な姿勢の出発点は、97年の金融危機にあると考えている。
以後、毎年当然のように行われていたベースアップが消えた。
人件費を抑制した企業経営者と賃上げなしでも人員削減を回避したい労働組合との間で、ある種の密約のようなものができたと思う。
正社員の雇用は守るが、賃金は抑制的にし、不足人員は非正規雇用で穴埋めするという構図ができあがった。
(エコノミスト 2022年10月11日号)より