22/05/24 18:47:20.28 Pck6kpBz0.net
ごめんなさい、眠剤は出してますた、、
記憶があやふやでスミマセン。。
「患者のこころと医のこころ」柳澤信夫
日本医事新報No.4334(2007年5月19日)より打ち込み
(省略)
私は1997年から4年間、国立長寿医療センタ
ー創設の設立の仕事に従事し、ドイツ、英国、
スカンジナビア諸国の高齢者医療・介護の現
場を視察し、研究者と交流した。そこで最も
強烈に彼我の差を感じたのは、人間性の重視
と、高齢者の末期の過ごし方であった。ヨー
ロッパの老年学研究で最も重視され、大きな
部門を占めるのはAnthropologyである。デン
マークの研究所で初めてその言葉を聞いた時、
考古学や文化人類学のことかと、頭は一瞬混
乱した。 それをみた所長は、「人間の死に方
の学問ですよ」と極めて直截に説明してくれ
た。ヨーロッパでは、高齢者が自立できなく
なりナーシングホームに入所すると、基本的
に医療サービスはなく、ベテラン看護師の管
理責任者が、眠剤や鎮痛剤を処方するのみで
ある。経管栄養も胃瘻もない。そして入所後
2、3年で死亡退所していく。そこには、加齢
により自立できなくなったあと、死ぬまでの
過ごし方についての社会的合意がみてとれた。
(あと省略)