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児童ら「接種後に死亡」と誤情報…開業医の投稿で拡散も、「隠蔽するな」学校に抗議続々
新型コロナワクチンを巡り、特定の小学校の児童や高校の生徒が「接種後に死亡した」とする誤った情報がSNS上で拡散している。学校には、投稿を信じた人らから「 隠蔽するな」といった抗議の電話が相次いでおり、学校側は「事実ではない」と強く否定している。
「健康なのに亡くなった」「学校が隠しているから、報道されていない」
10月に入ってから広がったのは、和歌山県内の小学生が接種後に死亡したとする情報だった。接種に反対している他の地域の地方議員らがSNSで「信頼できる地元の人の話」「知らない人に伝えて」などと投稿したこともあり、「接種を中止させろ」といった書き込みが相次いだ。
これに対し、接種事業を担当する県の部署は「ネットで出回っている情報と合致する死亡例はない」と否定。学校や地元の教育委員会には「なぜ公表しないのか」との電話が殺到しており、教委の担当者は「確認作業をしたが、デマだった。迷惑なのでやめてほしい」と話す。
兵庫県内の私立高校も9月中旬、「生徒が接種後に死亡」との投稿が拡散し、対応に追われた。
「子どもに接種させていいのか不安だ」などの電話やメールが約40件あり、業務に支障が出たという。
拡散のきっかけは兵庫県内の男性開業医の投稿とみられ、学校側は訂正を要求。開業医が応じないため、学校のウェブサイトに「そうした事実は一切ない」と掲載した。
医師の投稿は削除されたが、SNS上では事実だと思い込んで発信している人が少なくない。
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