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私は英語しかできない劣等生だったので、英語さえできれば誰でも入れる早稲田に入る羽目になった。
学部が乙武氏と同じ政経学部だったので、すでに彼は卒業後だったが、校舎の至る所に彼が使ったであろう手すりやスロープを
目にした。「あんな障害者でさえ入れる所にしか入れなかったのか・・」と落胆した。やる気がなかったので、科目登録は
ろくにシラバスすら見ずに行った。学生は不真面目な奴が多く、専門科目の期末試験の開始５分前でさえ大教室で
学生どもが騒いでいて、試験監督の院生が何度も「黙れ」と怒鳴っても静まらないというありさまだった。
おまけに例のスーパーフリー事件だ。私は国立大学に入りなおした。本当に早稲田を脱出してよかった。
当時、早稲田大学新聞に出ていた「尊敬するOB」のアンケート結果には乙武氏や小室哲哉氏が載っていた。
そして今、両者共に恥ずべきOBになってしまった。逆に当時学生から嫌われ、軽蔑されていた東国原英夫氏は、
今ではむしろ尊敬の対象ではないだろうか。人間の運命は分からないものだ。