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レバノン爆発の原因物質、インドの港にも約700トン
【AFP=時事】インド当局によると、レバノンでの大規模爆発の原因となった硝酸アンモニウム約700トンが、印南部チェンナイの港に保管されていることが分かった。
2015年に韓国から輸入されたものだという。
レバノンの首都ベイルートの港湾地区で発生した爆発事故では、長年保管されていた2750トンの硝酸アンモニウムを原因とする爆発で少なくとも153人が死亡、5000人以上が負傷した。
この事故を受け、インド当局は国内の港に保管されている危険物質について調査を命令。
チェンナイに690トンの硝酸アンモニウムが保管されていることが分かった。
コンテナ37個に保管されているこの硝酸アンモニウムは、2015年にインド企業が肥料用として韓国から輸入したものの、実際は爆発物用だったことが判明し、押収された。
地元の税関当局は、この化学物質が危険を及ぼすことはなく、売却のための競売手続きが進行中であると説明し、懸念の払拭(ふっしょく)に努めた。
また「押収された物質は安全に保管されており、市民の安全も確保されている」と強調した。
硝酸アンモニウムは無臭の結晶で、過去数十年で多くの産業事故を引き起こしている。
燃料油と混合すると建設業界で使用される強力な爆発物になる一方で、手製爆弾に使われることもあり、1995年に米オクラホマシティーで連邦政府の建物が破壊された攻撃でも硝酸アンモニウムが使用された。 【翻訳編集】
大規模な爆発事故が起きたレバノンの首都ベイルートの港湾地区を捉えた衛星写真。マクサー・テクノロジーズ提供(2020年8月5日撮影)。
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