20/02/11 19:26:48 AUvZHRd80.net
「ある真夜中、私たちは全員、寝棚からたたき出された。
バラックに走りこんできた防護服に身を包んだ人民解放軍と武装警察たちが、
ひとり残らず服を脱げとわめいた。ぐずぐずしていると、こん棒とムチがふってくる。脱いだ衣服は、
消毒のため持ち去られ、素っ裸の私たちは、そのまま雪の戸外へ追い出され、
シャワーの場所まで走らされた。冷たい風が吹きつけ、骨までつき刺してくる。
そのうえで、なんと、水のシャワーを浴びさせられた。軍の兵士たちはどなりっぱなしである。
『このコロナ野郎! うす汚い感染者め、さっさとしろ!』
多数の年輩者、おおぜいの骸骨人間がコンクリートの床にくずおれた。
雪嵐の最中に暖かいベッドを離れねばならなかったことで、
監視兵たちは不機嫌そのものだった。
こいつらは人間なんだろうかと、私は改めていぶかった。」