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そんな韓国において唯一表現の自由が保障されていた空間が大学キャンパス内の掲示板であり、
ここに掲示する「大字報」だった。テレビや新聞が伝えることのできない政府への批判意見や
異論を学生たちは大字報を通じて自由に表明し、ときに多くの人々の溜飲が下がるような名文が生まれることもあった。
中には検証されていないような情報やデマが出回るというマイナス面があったことも事実であるが、
それでも大字報が韓国の民主化運動において重要な役割を果たしたことは疑いようがない。
政府へ批判的な報道や意見は厳しく弾圧していた軍事政権だが、
大学構内という限定された空間で発表される大字報にまでは干渉しなかった。
軍事独裁政権を倒したと自負する現政権の主流が ......
軍事政権でさえ弾圧しなかった大字報に関する今回の起訴は、その意味においても
韓国社会にとって衝撃的だった。ことに今、文在寅政権の主軸を担っているのは他でもない
、軍事政権下に於いて大字報を書き、貼り出すなど、広く活用してきた人々だ。
文在寅大統領自身も学生時代民主化を要求するデモに参加し逮捕された経験があり、
大統領秘書室の人員や長官等の多くが、学生時代には大字報という土台の上で民主化運動を行ってきたのだ。
現政権の主流勢力は言論の自由を誰よりも渇望し、それを弾圧する政権、
そして軍警を「民衆の敵」と定め、彼らに対し怯むことなく石や火炎瓶を投げつけていた世代だ。
そんな彼らが実際に政権の座についてみると、今度は自分たちを批判する人たちを逮捕、
言論を弾圧し始めたのだ。それも、軍事政権ですら触れなかった大字報弾圧という形で。
彼らが青春の全てをささげ渇望していた「民主主義」の結果がこれだというのだろうか?
彼らは「政権奪取」という私的な欲望を「民主化運動」と呼んでいたのではないだろうか。
軍事独裁政権というモンスターを倒し、韓国社会と民衆を救ったと強く自負している勇士たちが
現政権の主流を占めている人々だ。文在寅政権の任期が半分ほど過ぎた今、
勇士たちは鏡の前で見つめている自分の姿がいつの間にか
モンスターに似てきていることに気付いているのだろうか。
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