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佐久市の中3死亡事故・検察が控訴しない方針を両親に伝える
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4年前に佐久市で起きた中学生の死亡事故をめぐり被告の男性に無罪判決が出された裁判で、長野地検は控訴しない方針を両親に伝えました。
この事故は2015年3月、佐久市の当時中学3年だった和田樹生さんが、自宅前の横断歩道で車にはねられて死亡したもので、運転手の男性が当時、執行猶予付きの判決を受けました。
その後、検察は男性を別の罪で起訴する異例の展開をたどり、地裁佐久支部は今月18日、事故当時、スピード違反をしていたとされる罪について起訴を無効とし、事故後に行ったとされた車の不正改造についても無罪を言い渡しました。
両親の和田善光さんと真理さんは、検察に上申書を提出して控訴を求めていましたが、きょう、判決を覆す証拠が乏しいなどとして、控訴しない方針を告げられました。
一方、両親は、男性が樹生さんをはねた後に近くのコンビニで口臭防止剤を買っていた行為が救護義務違反に当たるとして検察審査会に申し立てをし、検察が改めて捜査をしていたことを明らかにしました。
しかし父の善光さんによりますと、検察から「救護する前に近くのコンビニに行ったことが現場を離れたとまではいえない」という説明があり、「嫌疑が不十分ということで現時点ではこれ以上の捜査を継続できない」と伝えられたということです。
取材に対し、母の真理さんは「息子に対してはごめんねとしかいいようがない。
もう少し国民の感覚に沿った形で、起訴を考えてもらえればよかった。
もう少しできることがないか考えたい」と答えました。
検察は「面会の内容については答えられないが、両親には誠実に対応した」としています。