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民進党本部の会議室にこれだけの取材陣が来たのを見たことがありません。
この人数が周囲すべてを取り囲み、暑いほどでした。党の終わりを告げる歴史的瞬間です。
民主党からの20年に終止符が打たれました。党の職員が「喪失感」と表現したのは、真情でしょう。
総選挙後に参議院の民進党議員は希望の党に合流するのが前原提案のひとつです。
会場で配布されたプリントには書かれていない合意事項です。
拉致特別委員会でお隣にいた中山恭子さんに伝えると「えっ、何も聞いていない」と驚いていました。
これが現実です。
憲法、安保問題などで相いれないことになれば、新党に合流しない判断をするかもしれません。すでに覚悟はできています。
無所属では仕事に制約ができるので、志が同じ方向の議員と行動を共にする選択しかないでしょう。5人いれば新党ができます。
民進党の議員総会では希望の党への合流に批判的な意見を述べました。
しかしすでに流れはできており、当面は衆議院選挙候補者の判断でした。
質問は出ても反対論がなかったのは、選挙で勝たなければならないからです。
できるだけ多くの議員と新人が勝利をおさめてくれることを望みます。
問題は政策などの内実です。「妥協の原則」(藤田省三)を設定するにしても、政治観(=人生観)の原則を歪めるわけにはいきません。
前原代表の決意に一任したのですから、しばらくは注意深く推移を見つめます。
小池代表とは世界観を異にしますが、政治とは時代を動かすための道具です。
かつて中国共産党と蒋介石国民党が「合作」交渉を行いました。
反共政策をとる蒋介石側から厳しい条件が出されましたが、交渉の中心は政権構想でした。「反蒋」から「逼蒋」へ。
日本に勝つための大転換でした。希望の党がどんな政策でまとまり、誰が組織の中心を担うのか、しばらく注視します。
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