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名古屋闇サイト殺人
2007年8月24日、名古屋市内に在住の31歳の女性会社員、磯谷利恵さんが帰宅途中に男三人に拉致されて殺害され、岐阜県の山中に捨てられるという事件が起きた。犯人の一人が直後に警察に電話をかけて自首し、女性の遺体が発見されたことで事件が発覚した。
顔も見たことがない、縁もゆかりもない男たちが、金品強奪の目的のため一人で歩いている若い女性をターゲットにした、という恐怖と怒り。屈強の男三人にかかったら、女一人を誘拐するのにわずか1、2分しかかからないのだ。
40回もハンマーで殴られながら最後まで生きることを望み、犯人を説得しようとした利恵さん。だが最後の最後、命を諦めてもある物を守り抜き、一つの謎を残した。
幼いころに父親を亡くし、母一人子一人で生きてきた31歳の女性の一生を、著者の大崎善生は丁寧に書きとっていく。高校時代、母が教師に「どうやったら、あんな素晴らしい娘さんに育つのですか?」と問われるほどの娘さんであった。