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沖縄への暴言 潜在する「差別意識」を憂慮する
2016年10月24日(月)(愛媛新聞)
沖縄県の米軍北部訓練場のヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)建設工事を巡り、大阪府警から派遣された機動隊員2人が反対派の人たちに向かって「土人」「シナ人」という暴言を吐いた。まだ20代の隊員から沖縄への露骨な差別の言葉が出たことに驚きと失望を禁じ得ない。
府警は当事者2人をいずれも戒告の懲戒処分としたが、単なる個人的な問題で片付けてはならない。
発言は、本土の一部の者が沖縄に向ける差別意識が影響している可能性がある。
府警はもちろん、全国の警察組織が警察官への再教育を徹底し、再発防止に努めるべきだ。
「シナ」は中国の古い呼称。
戦前、戦中の日本による中国占領期の呼び方と重なり、侮辱的な言葉とされる。
「土人」と合わせ、米軍基地問題を巡る沖縄の反対運動をあざけり、沖縄の人たちをののしる言葉として近年、ネット上で頻繁に見かけるようになった。
街頭でのヘイトスピーチ(憎悪表現)を繰り返す者たちが在日外国人を侮辱する言葉ともつながる。
隊員2人は日ごろの職務などを通じて、こうした言葉に接していた可能性が否定できない。
「差別的な意味や歴史的な意味を持つ言葉とは知らなかった」という釈明は、ヘイトスピーチに目を光らせるべき警察官としても信じがたい。
沖縄は1879年、明治政府の廃藩置県により琉球藩が廃止されて以来、差別的な扱いに苦しめられてきた。
1903年には大阪で開かれた内国勧業博覧会で、沖縄の女性2人が朝鮮人やアイヌ民族らとともに見せ物扱いされる「人類館」事件が起きた。
先の大戦では本土防衛の「捨て石」とされ、県民の4人に1人が犠牲になった。
隊員たちが沖縄のこうした歴史を知っていれば、「土人」などの言葉を浴びせられた人たちがどれだけ傷つくか、容易に想像できるはずだ。
仮に知らなかったのなら、府警が厳しく指導しなければならない。
URLリンク(www.ehime-np.co.jp)
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