15/10/18 00:44:46.37 QEPBsQ4h0.net
>>327
内国民待遇とは、自国民と同様の権利を相手国の国民や企業に対しても与え、差別しないというものである
（GATT3条4項による）。
ところが、米国はかつての日米貿易摩擦、日米構造協議において、内国民待遇とは異なる対応をしたことを
伊東光晴教授が次のように明快に説明している；
内国民待遇の原則が守られる限り、たとえ国々が、制度・文化・法律・習慣などは異なっていようとも両立できる。
他方、一国の制度規制などと同じものを他国に要求する相互主義―アメリカがある段階から主張しだしたーグローバリズムは、これとは異なる考え方である
一例をあげれば、海岸線が長く、塩風が吹く日本の風土の特徴に対処するため、電電公社は、納入する部品が耐久性があるように厚いクロームメッキをかけることを求めていた。
これが非関税障壁だとしてモトローラ社の規格を要求した日米経済摩擦がその一例である。
内国民待遇ならば、日本の規格にアメリカの企業も日本では従い、アメリカでは日本の企業がアメリカの規格に従うだけで問題はない。
内国民待遇の原則は、制度、文化の多様性を認めるものなのである。逆にグローバリズムは多様性を拒否する。」（『世界』2011年5月号、275頁）
内国民待遇の原則を米国が甘んじて受け入れてればそもそも大騒ぎにはなってないだろ？
協議に透明性もないのに何でそんな原則が守られると思ってんだ？