24/12/21 04:54:23.98 0.net
本拠地、中野サンプラザで迎えた冬のハロコン
モー娘。森戸がマイクをぶん投げ、MCも勢いを見せず惨敗だった
客席に響くファンのため息、どこからか聞こえる「今年は100敗だな」の声
無言で帰り始めるハロメンの中、昨年の首位打者宮本は独り楽屋で泣いていた。
エッグ時代に手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今のハロプロで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」宮本は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、宮本ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいソファの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってDIYをしなくちゃな」宮本は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、宮本はふと気付いた
「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ベンチから飛び出した宮本が目にしたのは、二階席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどにサイリウムが振られ、地鳴りのように「Juice!もう一杯!」のコールが響いていた
どういうことか分からずに呆然とする宮本の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「カリン、アンコールだ、早く行くぞ」声の方に振り返った宮本は目を疑った
「と・・・朋子?」
「なんだりんちゃん、居眠りでもしてたのか?」
「ゆ・・・ゆかちゃん?」
「なんだ内川、かってに宮崎さんを卒業させやがって」
「稲場さん・・・」
宮本は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:高木 2番:植村 3番:金澤 4番:宮本 5番:段原 6番:内川 7番:稲場 8番:梁川 9番:宮崎
暫時、唖然としていた宮本だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
大塚からマイクを受け取り、ステージへ全力疾走する内川、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、充電切れでぶっさりんになっている宮本が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った