19/07/13 09:14:32.22 0.net
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明治十六年生まれ、「美食倶楽部」主宰、希代のグルメ北大路魯山人は、特に根拠も示さず、納豆の攪拌回数をとにかく糸が切れるまで(400回以上とされる)と言い切った。
これが旨い、としか言わなかったそうで、愛弟子の平野雅章も困惑している。
それに対して、エッセイストの伊藤宏子は三回と少ない。エッセイではこう述べている。
粘り気は好きなのだが、にもまして粘り気を内在させたままじっと耐えている豆を味わいたい。
ちなみに、私は十八回である。このぐらいが、フワリとした粘り気を味わえるからだ。
このフワリを徹底的に追求するのが、漫画家の東海林さだお、その人である。
ワァーと力まかせに納豆をかき回した後、三十秒から一分間しばらくそのままにしておかなければならない。・・・
このコーフン状態をすこしさましてやらないと本当の旨味は出てこないのです。
彼はこれを、「納豆かき回しコーフン鎮静の心得」と名付けている。
ちなみに、回数的には記していないが、豆が見えなくなるぐらいとの記述があるので、三十回程度と予想される。
現在、この攪拌回数問題では、低回数豆派、魯山人風伝統派、中回数フワリ派、高回数鎮静派の四派が対立し、混沌の様相を呈している。
NATTOUとしては、新たなる論客を迎え、新しい展開を期待している。