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オラザピン(商品名:ジプレキサ)
ドーパミン、セロトニン、アドレナリン、ヒスタミン、ムスカリンなどの各種受容体に
結合して作用します。陰性症状と抑うつ症状の改善に効果があります。
また、ジスキネジア(舌や口の付随運動)や錐体外路症状が現れにくいため、
抗パーキンソン薬などの使用が少なくて済みます。初めて症状が現れた場合では、
定型抗精神病薬であるハロペリドールよりも、再発率が低く、
また再発までの期間が長くなるという報告もあります。
急性期の1日の用量は10~20mgです。最初は、5~10mgから始めて
しだいに増量していきます。剤形は、錠剤と細粒があり、
急性期にきちんと薬を飲むことができない場合は、口腔内崩壊錠が
使われることもあります。注意点は、他の抗精神病薬と比べて
体重増加の可能性が高くなることや、高血糖および糖尿病性昏睡になる症例も
報告されています。口が渇いて水分を大量に摂り、多尿・頻尿などが現れたときは、
服薬を中断し、医師の診断を受けます。
フマル酸クエチアピン(商品名:セロクエル)
この薬は、ドーパミン受容体よりもセロトニン受容体に対して高い作用があります。
アドレナリンやヒスタミン受容体にも結合して作用します。陽性症症状や陰性症状、
認知(思考)機能の改善に有効です。特に抑うつ的な患者さんに用いると効果があります。
また、これまで抗精神病薬では十分に効果がなかった場合にも使われます。
さらに、長期に薬を使用していて、錐体外路症状やホルモン系の副作用(性機能不全、
月経異常など)が現れている人が、薬を切り替えるときの選択肢としても
期待されています。糖尿病の人には使えません。1日の用量は、
150~600mg。最初は50~75mgから始め、次第に増量していきます。
剤形は、錠剤と細粒があります。注意点は、体重増加や惰眠の副作用が
指摘されています。また、高血糖や糖尿病性ケトアシドーシス(酸血症)との
関連が否定できないため、糖尿病の患者さんや糖尿病の既往歴のある人の
使用は禁忌です。
【DSS系】(ドーパミンシステム安定薬)
DSS(Dopamine System Stabilizer)は、ドーパミンが過剰に働いているときは抑制し、
少量しか放出されていないときは、刺激して放出するように作用する薬です。
陽性症状も陰性症状�