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【SDA系】(セロトニン・ドーパミン拮抗薬)
SDA(Serotonin-Dopamine Antagonist)は、脳内の神経伝達物質である
セロトニンとドーパミンの受容体の働きを、遮断する作用のある薬です。
過剰に放出されているドーパミンを抑制して、陽性症状を改善します。
また、セロトニンの作用を抑制することで、前頭前皮質のドーパミン活性が高まり、
陰性症状を改善する効果もあります。錐体外路症状が少ないのも特徴です。
リスペリドン(商品名:リスパダール)非定型抗精神病薬の代表的な薬です。
第一選択薬として用いられる事が多く、幻覚・妄想に対する早い効果が期待できます。
ドーパミン拮抗作用とセロトニン拮抗作用のほか、アドレナリンやヒスタミンの
各種受容体にも結合します。海外のデータでは、幻覚や妄想などの陽性症状に対し、
定型抗精神病薬のハロペリドールよりも高い有効性を示したのは、
このリスペリドンだけでした。また再発率も低くなっています。1日の用量は2~6mg。
初めて発病した場合の初期推奨用量は1~4mg。剤形は、錠剤、細粒、内用液、
口腔内崩壊錠、注射剤があります。効き方がシャープなので、治療を開始して
4~8週目ぐらいに、患者さんは自分の環境を急激に認識するようになります。
こういうときは、より強い不安感を抱きがちになるため、医師との面談を
密にもつことが大切です。