15/11/22 15:57:42.38 0.net
●詭弁・誤謬【人格を批判する (対人論証・人格批判)】
対人論証とは、主張の内容ではなく、相手の人格を攻撃することにより、
主張・反論の代わりにしようとする詭弁です。
第二章の「意見と人格は切り離して考えよう」を思い出してください。
意見と人格は別のものでした。したがって、人格を攻撃しても
相手の主張を否定する事はできません。
さらに、人格批判をされた相手の注意はその一点のみに向かってしまい、
こちらの主張すべてに対して否定的な印象を抱くようになります。
ゆえに、いかに主張の論理構造が優れていても、人格批判を行ってしまうと、
相手を説得できなくなってしまいます。
対人論証は主張の正しさとは関係ありませんので、
罵り合って議論を台無しにするくらいならば、無視しましょう。
思い出してください。主張の目的は、異なる考え方を持つ人を説得することでした。
相手の人格を批判して黙らせても、それでは異なる考え方を持つ人
(聴衆も含む)を説得したことにはなりません。
なかには、人格批判を展開することで論理の弱点をカモフラージュしようとする人もいます。
相手から人格批判をされたら、カッとならずに冷静に論理の弱点を見つけましょう。