24/12/25 16:43:51.26 H0MwwcTa9.net
昭和の四角いリングから飛び出した、ガッツ石松という“マルチな才人”がいた。75歳になった今、本人は何を思うのか。ボクシング世界王座奪取と映画俳優デビューから50年となる節目の年が去りゆく前に、ガッツがよろず~ニュースの直撃取材に応じ、近況や達観した現在の“境地”を明かした。
アジア人初のボクシングWBC世界ライト級王者として5度の防衛に成功し、俳優に転向して数多くの作品に出演。テレビのバラエティー番組ではボクサー出身タレントの草分け的存在となり、「OK(※オッケー)牧場」などの流行語を世に送り出した。「ラッキーセブンの3」「右に左折」「黙ってしゃべれ!」といった「ガッツ語録」は嘉門達夫(現タツオ)、はなわの歌などを通して都市伝説化。映画監督としても「罪と罰」(2012年)など2作を残した。
そんなガッツに近況を聞いた。
「趣味は強いて言えばゴルフくらい。でも、最近、寒いしね。昔から一緒に回っていた仲間も減ってきたし、声かけられても3回に2回は断るね」「暴飲暴食はしなくなった」「仕事を振られたら、好きなものはやり、違うなと思うものはしない。役者の話があっても、ただのおじいさんの役だったらしない。年寄りでも家族を守る役とか、役柄で考える」…。
年輪を感じさせる落ち着いた口調で淡々と語った。往年に比べ、やせてシャープになった顔には、ひげが蓄えられていた。
現在のボクシング界、芸能界について問うと「昔とは違ってるしね。口出しはしない」と即答。また、「袴田事件」(1966年)における元プロボクサー・袴田巌さんの無罪確定が今年の大きなニュースとなったことについても、ガッツは「それは世の流れだから。第三者が口を出すことはないでしょう」と同様のスタンスを貫いた。
その境地について、ガッツは「過去には口出しもしてきたけど、今は、『やる気、その気、元気』がなくなってきた。それが一番いいんじゃない?そういう人生になってるね。若い時はイケイケドンドンで何億と借金して、それを返すために何でもやったけど、借金もなくなってきてるから、無理してガツガツやる必要はない。そう、『ガッツ、ガッツしないで、ゴーイング・マイウェイ』だよな」と言い切った。
デイリースポーツ 2024/12/25
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