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佐々木朗希の強行メジャー挑戦が“悪しき前例”に…日本球界「ゴネ得」横行へまっしぐら
侍の新星が躍動した。
プレミア12が13日に開幕。1次ラウンド初戦のオーストラリア戦に先発した巨人の井上温大(23)は6回途中を5安打2失点。キレのある直球、スライダー、フォークを駆使して8三振を奪い、白星発進に貢献した。
ロッテが今オフ、佐々木朗希(23)のポスティングシステムによるメジャー移籍を容認したことで、MLBのオフの話題が集中している。侍ジャパンも同様のようだ。
なにせメンバーには、中日の高橋宏斗(22)、巨人の戸郷翔征(24)、大勢(25)、楽天の辰己涼介(27)といった「メジャー志向」を公言済みの予備軍がゴロゴロいるからだ。
佐々木は5年目の今季、18試合の登板で10勝5敗。通算は64試合で29勝15敗、防御率2.10。能力はあっても、大きな実績を残さないまま容認されたことで、他球団にも影響がありそうだ。
入団時からメジャー挑戦に向けた“密約”があったとされるが、ロッテの松本球団本部長は「本当にない。5年間を総合的に判断して容認した」と明確に否定しているとはいえ、それならそれで「ゴネ得」という印象を抱かせる。
巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言った。
「ルール上、25歳になるまではマイナー契約しか結べない。あと2年待てば、多額の譲渡金が期待できて、球団への恩返しになると思う。ただ、今年の大谷の活躍などでメジャーがより身近になり、1年でも早く行かせて欲しいと思うのは選手にとって自然な流れ。問題なのは、佐々木が認められたことで、日本の多くの選手が『オレも5年以内にメジャーへ行かせて』と言い出しかねない状況をつくってしまったこと。
ロッテや日本ハムはいいのに、なぜ巨人はダメなんだ? といった球団による格差も指摘されるでしょう。NPBはなぜ大リーグ機構に働きかけてポスティングのルールをつくれないのか。このままではますます日本がメジャーの3Aと化してしまいます。不平等なのが一番の問題です」
某球団のベテラン選手がこんなことを言っていた。
「球団がなかなかポスティングを認めてくれない場合、あえてマスコミに公言して既成事実化するという手があります」
選手側も、あの手この手でポスティング対策を考えている。朗希ショックで、ますます日本球界に“ゴネ得”が横行しそうである。
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