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- 暇つぶし2ch2:「ならざるもの」との交渉が共通して描かれており、「自分がジタバタしている世界はちっぽけで、もっと深く奥行きのある世界があるのだと感じ、救われる思いがする」。国や地域、言語、宗教を超えて受け入れられる村上作品には「人間の根源に関わる原型的な物語が存在する」と評価する。 潮流は女性やマイノリティー では、村上さんは受賞するのだろうか。文芸評論家の川村湊さんは近年のノーベル文学賞の選考について、「ポピュラー性よりも純文学的な格調高さが重視され、女性やマイノリティーの作家の知られざる文学を発掘し、光を当てる傾向がある」と分析する。 実際、ここ数年では妊娠や中絶といった自伝的作品を手掛けた仏のアニー・エルノーさん(22年)、孤独やトラウマを詩に込めた米のルイーズ・グリュックさん(20年)ら女性が隔年で受賞。また、21年に受賞したのはタンザニア出身で、植民地主義や難民をテーマにした男性作家、アブドゥルラザク・グルナさん(21年)だった。 こうした流れを踏まえ、川村さんは「村上作品を、特に欧州でエンターテインメント作品とみる向きもある」と指摘。「昨今の潮流を客観的にみると、今年も難しいのでは」とした。 日本は当分先? 言語や国(地域)の持ち回りで選出されているとの説もある。この場合、日本の受賞は川端康成さん(1968年)の26年後に大江健三郎さん(94年)、23年を経て日系英国人のカズオ・イシグロさん(2017年)が選ばれており、「日本に回ってくるのは当分先」(川村さん)かもしれない。 一方、ファンとして受賞を待ちわびる内田さんは、ハリウッドの大スターでありながら米映画界最高の栄誉とされるアカデミー賞を受賞していなかったレオナルド・ディカプリオさんが16年、主演男優賞を手にした例を挙げ、「今頃?という突然のタイミングで受賞する気がする。ファンとしては毎回気が抜けない」と期待を込めた。 日本の女性作家にも注目 近年、海外の権威ある文学賞を受賞するなどした日本の女性作家らにも、ノーベル文学賞の期待がかかっている。 日本語とドイツ語で小説を執筆するドイツ在住の多和田葉子さんは、2016年にドイツのクライスト賞を受けたことで脚光を浴びた。ドイツ語で書かれた作品に与えられる賞で、後にノーベル文学賞作家となるヘルタ・ミュラーさんも受賞している。さらに18年には、小説「献灯使」が全米図書賞翻訳文学部門を受賞。柳美里さんも20年に、「JR上野駅公園口」で同賞に選ばれている。 また、19年に同賞の最終候補、20年に英国のブッカー国際賞の最終候補に「密(ひそ)やかな結晶」が残った小川洋子さんや、22年に「ヘヴン」が同賞の最終候補となった川上未映子さんもいる。(横山由紀子)




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