24/09/14 06:29:44.63 9R93PL3I0.net
>>486
日本でレイオフの対象が若年社員よりベテラン中年社員になるのは、ジョブマーケットにおける価値が若年社員>ベテランになるからだが、これは終身雇用年功序列という日本企業特有の雇用慣行が大きい
解雇規制が強く正社員の解雇が困難だと、企業は不況期やビジネスモデルの転換において正社員を解雇できず、自社内でプールしておく必要に迫られる
そしてそのために日本の企業は労働者に社内のいろいろなジョブローテーションさせるので、特定の専門領域に特化したスペシャリストではなく、一つの企業の全業務に精通したゼネラリスト人材が育つ
この一つの企業に特化したゼネラリスト人材は当然ジョブマーケットで価値がないので、首を着られると次の仕事が見つけられなくなる
何が言いたいかというと、要は日本における解雇規制の強さというのは、企業における労働者のスキル形成に対するインセンティブや、労働市場のあり方みたいな問題と深い関係にある
日本社会で新卒カードがあれだけ有効なのも、ベテラン中年社員がジョブマーケットでスキルのない若者より価値がないのも、全部解雇規制の強さによって説明できる