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スポニチannex
2/26(月) 14:00
日本テレビの定例社長会見が26日、東京・汐留の同局で行われた。昨年10月期放送の同局ドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さん(享年50)が急死した問題を受け、同局は今月15日に「社内特別調査チーム」を設置。同チームによる調査を、今月23日に開始したと報告した。
同局は芦原さんの訃報が伝えられた1月29日、ドラマ公式サイトで哀悼の意を表するとともに「映像化の提案に際し、原作代理人である小学館を通じて原作者である芦原さんのご意見をいただきながら脚本制作作業の話し合いを重ね、最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております。本作品の制作にご尽力いただいた芦原さんには感謝しております」とコメント。30日には「日本テレビの責任において制作および放送を行ったもの」とし、SNSなどで関係者への誹謗中傷の書き込みがなされている現状を受け「関係者個人へのSNS等での誹謗中傷などはやめていただくよう、切にお願い申し上げます」と呼びかけていた。
今月15日付で、社内特別調査チームを設置すると発表。ドラマ化にあたって窓口となっていた小学館と協力し、新たに外部有識者に協力を依頼した上で、ドラマ制作部門から独立した社内特別調査チームを設置するとしていた。
この日、同組織の詳細が発表された。「外部有識者」として著作権をはじめとする知的財産分野で著名な早稲田裕美子弁護士、TBS日曜劇場「半沢直樹」ドラマ監修などを担当した國松崇弁護士を招へい。國松弁護士は元TBS社員。日本テレビは「コンテンツ制作の契約法務、番組(ドラマ、脚本など)の法律監修や考査・検証など、メディア・エンタメ関係の実務に幅広い知見と実績がある」としている。また「社内メンバー」として山田克也取締役執行役員を責任者として擁立し、同局顧問弁護士・谷田哲哉弁護士が担当すると報告。今月23日から調査を始めたと説明した。
同局の石澤顕社長は、「このチームにより速やかに調査を進めて真摯に客観的に検証し、その上で全ての原作者、脚本家、制作者の方々がより一層安心して臨める態勢を構築できるように努めて参りたい」とした上で、調査結果については「できるだけ早くが望ましい。まとまり次第、できるだけ早く共有させていただければ」と呼びかけた。
芦原さんは今月26日に更新した自身のXで、ドラマの脚本を巡り局側と折り合いがつかず、自らが9、10話の脚本を書くことになったとして視聴者に向けて謝罪。当初提示していた「漫画に忠実に描く」などの条件が反故になっていたと明かしていた。芦原さんは28日に一連の書き込みを削除。新たに「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい。」と投稿し、29日に栃木県内で死亡しているのが見つかった。
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