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「1973」エンタメプレイバック
「仮面ライダーV3」でヒーロー像を確立した宮内洋 子供向けだからといって決して手を抜かない大人たちがテレビを支えていた1/2ページ
2023.1/24 06:30
1973年2月10日、〝変身ブーム〟を牽引(けんいん)した「仮面ライダー」(NET/MBS系)の最終回「ゲルショッカー全滅! 首領の最後!!」が放送され、全98話が完結した。
そして、その翌週の17日から始まったのが「仮面ライダーV3」だった。「V3」がなければ、令和まで50年にわたって続く「仮面ライダーシリーズ」はなかったと言っても過言ではない。
ヒーローである風見志郎を演じたのは宮内洋(75)。「キーハンター」(TBS系)で人気だった彼が、主人公に抜擢(ばってき)されたのは、面接のときの態度がふてぶてしく見えたからだそうだ。
カラーリングからしてくっきりと明るくなり、ヒーロー然となったV3が果たして、子供たちに受け入れられるのか。視聴率は平均で関東20・2%、関西27%という高視聴率を記録することになる。
ドクトルGやヨロイ元帥といった際立った敵幹部キャラや今でいう〝サブライダー〟的なライダーマンの登場など、飽きさせないためのストーリー展開も大きかったが、徹底してヒーローになり切った宮内の存在も欠かせない。
子供たちがどこで見ているか分からないため、普段の立ち居振る舞いまでヒーローで居続けたのだ。結果、「秘密戦隊ゴレンジャー」や「快傑ズバット」といった特撮ヒーロー番組に相次いで登場することになる。
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