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NHK「紅白歌合戦」巡って渦巻く強烈な不満の正体
11月16日、大みそかに放送される「第73回NHK紅白歌合戦」の出場者が発表され、現在もネット上にはさまざまな声が飛び交い続けています。
SNSへの書き込みだけでなく、ネットメディアも発表直後から記事を量産していますが、そのコメント欄は7~8割がネガティブな声で占められるなど、まさに大荒れ状態。もちろん目当てのグループが出場するコアなファンたちは喜びの声を上げていますが、それ以外の人々は不満の声を漏らしています。
ネット上の声を拾っていくと、その内容は「初出場10組の内訳がおかしい」「○○の落選に納得できない」「ジャニーズと韓国ばかり」などの出場者の顔ぶれに関するものが大半を占めていました。なかには、「なぜ若者にこれほど媚びるのか」「出場者が偏りすぎていて何かの意図を感じる」「紅白歌合戦じゃなくて日韓歌合戦か」などの辛辣な声も少なくありません。
ツイッターには、「#紅白見ない」に加えて、「#NHK解体」「#NHKは不要」というハッシュタグでの厳しいコメントが続出。つまり、「視聴者の不満は、紅白歌合戦の出場者に対するものにとどまらず、NHKそのものに及んでいる」ということでしょう。人々は紅白歌合戦とNHKに、どんな不満を抱いているのでしょうか。
まず出場者の顔ぶれを見ると、確かにジャニーズ事務所が6組、韓国事務所系が5組の一大勢力を占める一方で、かつて紅白歌合戦を支えてきた演歌歌手は6組のみ。さらに、工藤静香さんや篠原涼子さんが突然復活出場するなど、ファン以外の人々から見たら「なぜ?」と思ってしまうのも無理はない感があります。
今回、「発表直後からこれだけネガティブな声が飛び交っている」ということは、過半数が納得できるものではないのでしょう。ただ、納得できない理由は出場者の顔ぶれだけではなく、そこに根深い問題が横たわっています。
「なぜこの人が選ばれたのか」と「どういう基準で選んだのか」「なぜこの人は選ばれなかったのか」と「何が問題で選ばれなかったのか」「誰にオファーしたのか」と「誰にOKをもらえて、誰に断られたのか」「追加出場はあるのか」と「現在、誰に交渉中なのか」。
これらの説明が乏しいため、視聴者にしてみれば、「事後報告のように押しつけられている」という印象があるのでしょう。何かと説明責任を求めがちな世の中に変わっているにもかかわらず、紅白歌合戦は選考の意図や交渉の過程がほとんど情報公開されません。
中略
実際、ネット上には「現在のような強引な受信料徴収を続けるのなら、出場者の選考は国民投票にすべき」という声も見られました。民放各局の番組だけでなく、YouTubeなどのネット動画も含め、無料で見られる映像コンテンツが多い中、「お金を払わせるのに、出場者まで押しつけるのはありえない」という意識があるのでしょう。だから「出場者を見る目」は民放各局の音楽特番よりも厳しくなり、ここまで不満の声が飛び交ってしまうのです。
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