22/08/07 18:12:02 41tJ50BQ0.net
>>17
藤川『悔しいです！』
今岡『俺も・・・悔しいです！』
（選手たち）『クソォ・・・クソォ（泣）悔しい～』
岡田『アレや、どうすんや！（悔しいのは誰でもそう思う。でも思うだけじゃダメだ。お前たちそれでどうしたいんだ、どうしたいんだ！）』
矢野『（立ち上がり）勝ちたいです！』
鳥谷『ロッテに勝ちたいです！』
岡田『そらそうよ、いやアレや（ちょっと待て。ロッテは4試合で33点も取られた相手だぞ！）』
桟原『仇を取りたいんです！』 （選手）『ロッテがなんだってんだ！』
次々と選手が叫びながら立ち上がる。
岡田『しかしアレや、ほんでアレなんか！（しかしな、ロッテに勝つためには並大抵の努力じゃ勝てないんだぞ！血ヘドを吐いて死ぬほどの練習をしなきゃならん！）』
関本『はい、やります！』
岡田『ほなアレか？（誰も助けてくれるわけじゃない。どんなに苦しくても言い訳はきかないんだぞ！お前たちそれでも勝ちたいか！）』
安藤『勝ちたいです！勝ちたいよぉ』
やります、お願いします、頑張ります・・・選手たちが次々と叫ぶ。
これほどの熱情が、ひとりひとりに秘められていようとは。岡田の胸に感動が突き上げた。
岡田『そらそうよ（よーし、よく言った。俺が必ず勝たせてやる！）』
（選手たち）『監督・・・』
岡田『丸刈りや虎刈りやサンガリア！（そのために俺はこれからお前たちを殴る！いいか、殴られた痛みなど三日で消える。だがな、今日の悔しさだけは絶対に忘れるなよ！秀太、頑張れよ！よし、歯を食いしばれ）』
後方のロッカーまで吹っ飛ぶ秀太。だが目に涙を溜めながらすぐ起き上がり、岡田の顔を見つめる。赤星、能見らを泣きながら殴る田尾。
それは岡田にとって、選手との絆をより深めたいという願いから発した行為であった。
これは暴力ではない。もし、暴力だと呼ぶ者があれば、出るところへ出てもよい。岡田はそう思っていた。
なお金本は非常階段でたばこを吸っていた。