22/07/05 23:30:24.71 xtlKUf0Z0.net
Q:原発って、止めてても危険なんでしょ?だったら動かして、電気をつくった方が得じゃないの?
A:原発が、止めていても動かしていても、危険であることは同じですが、危険の大きさが違います。
例えば、100万kwの原発がフル稼働しているときの『核分裂』の発熱量は300万kW以上。
その原子炉を停止した後の『崩壊熱』による発熱量は、
停止10秒後 15万kW
1分後 11万kW
1時間後 5万kw
1日後 1.5万kW
1週間後 0.8万kW
1ヵ月後 0.5万kW
1年後 0.2万kW
10年後 0.1万kW
(元データ:URLリンク(stat.ameba.jp))
というように下がっていき、例えば停止1年後の発熱量は、運転中の発熱量の約0.08%、停止1時間後の発熱量の約4.6%まで下がります。
したがって、稼働中の原発と、長期停止中の原発とでは、事故があった場合の対処(外部からの冷却など)の余裕が格段に違うのです。
また、地震等の際に、原子炉に制御棒を素早く挿入して、緊急停止することを『スクラム』といいますが、
大きな直下型地震などの際には、原子炉内の構造物が損傷したり、制御棒を動かす機械が故障したりして、
『スクラム』に失敗する可能性も、ないとは言えません。
この場合には、フル稼働している原子炉の核分裂と、途方もない量の熱の発生を誰も止められなくなり、
福島第1原発事故をはるかに上回る大惨事となります。
一方