21/05/18 17:32:43.46 CAP_USER9.net
勝ち負けを問わずマウンドに上がり、ロングリリーフもこなす。
今季はこれまで10試合に登板し1勝、防御率は2.03(成績は5月16日現在)と、昨年から中継ぎを主戦場とする楽天の安樂智大は、安定したマウンドで救援陣の一翼を担う。
【写真】甲子園772球を投げた安樂(済美時代)&ヒョロヒョロだった横浜高時代の松坂大輔
釜田佳直や松井裕樹ら先輩ピッチャーも認める、コントロールの精度の高さ。スライダー、カーブ、チェンジアップを厳しいコースへ投げ込めることが、安樂の武器である。
高校最速157キロ→いまは平均143キロ
今でこそ技巧派のようなタイプとなっているが、安樂はもともと本格派だ。
キャリアにおける自己最速は、高校時代にマークした157キロ。楽天の公式アプリ『At Eagles』で紹介されているデータによると、今季の安樂の平均球速は143キロ。そこから窺えるように、剛速球の印象は薄い。
ピッチングスタイルが変わっていったと、本人の口から聞いたのは2019年のことだ。この時、安樂は「今」を肯定しつつ、それが完成形ではないと念を押すかのように言っていたものである。
「160キロを投げられるからって10勝できるかといったら、そうじゃないじゃないですか。自分の立場だったり、勝つため、チームに貢献できるためにどうしたらいいかと考えて、今のピッチングになっているだけで」
剛速球とは、決別するのではなく封印する。安樂の再スタートは、持ち味で勝負しないことを受け入れるところから始まったといえる。
5試合772球 右ひじ痛で「投げすぎでは?」
力強くてタフな剛腕―。そんなイメージが定着したのが高校時代だ。
済美(愛媛)の2年生エースとして13年のセンバツに出場し、初戦で152キロを叩き出す鮮烈の甲子園デビューを飾った。それ以上に話題となったのが、球数の多さだった。この試合で13回232球。決勝までの5試合で772球も投じたことが、アメリカのメディアに取り上げられ話題にもなった。安樂は準優勝の立役者になると同時に、登板過多や球数……高校野球が抱える問題を周囲に再認識させた。
自己最速の157キロを叩き出したのは、そんな声が冷めやらぬ同年夏だったが、秋に右ひじを痛めると、「やはり投げすぎが原因では」と囁く者は少なからずいた。
注目右腕は、14年のドラフトで2球団による競合の末に楽天に入団するも、肩、ひじだけにとどまらない怪我に悩まされた。3年目の17年に右太ももの筋肉の部分損傷、18年には右肩痛。肉体のダメージは球速の減退に比例していった。トレーニング好きを自認する安樂は、「スピードを戻したい」とウエートトレーニングを多く取り入れ、運動機能を促進するとされる初動負荷トレーニングも導入。体の再構築を精力的に行っていた。しかし、150キロをコンスタントに出すまでには至らなかった。
求めれば求めるほど、剛速球が遠のいていく。そんなジレンマに対するやり場のない感情を、安樂はこのように漏らしていた。
「自分はスピードが魅力と評価していただいてプロに入ってきて。でも、怪我がずっと続いて、投げられていた150キロが投げられなくなったもどかしさもありました」
この頃の安樂は敏感だった。
「140そこそこしか投げられないんじゃ、抑えられないんじゃないのか?」
URLリンク(news.yahoo.co.jp)
5/18(火) 17:01配信
URLリンク(npb.jp)
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