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フジテレビの番組「テラスハウス」に出演していた女子プロレスラーの木村花さん(当時22歳)が昨年5月、SNS上で誹謗ひぼう中傷を受けて自殺した問題で、母親の響子さん(43)が、花さんが亡くなった後も匿名で中傷の投稿を行っていた長野県在住の男性に対し、約294万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴したことが分かった。
提訴は1月22日付。
響子さんの代理人弁護士によると、花さんへの中傷に対し、損害賠償を求める訴訟を起こすのは初めて。響子さん側はプロバイダー責任制限法に基づいてツイッター社やプロバイダー側から投稿者の情報開示を受け、男性を特定した。
訴状では、男性は花さんが昨年5月23日に亡くなった後、ツイッターに<あんたの死でみんな幸せになったよ、ありがとう><最後まで迷惑かけて何様?地獄に落ちなよ>などと書き込み、響子さんの心情を著しく傷つけたとしている。
男性は読売新聞の取材に対し、「事実関係は認める」と答えた。
響子さん側は、ほかにも数件の開示請求手続きを進めており、投稿者を特定し次第、順次責任を追及していく考えだという。
この問題を巡っては、花さんをツイッター上で侮辱したとして、警視庁が大阪府の男を東京地検に書類送検している。