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アイドルタレント・倉田まり子は
「中江の愛人で7000万円の家をもらった」
などという雑誌記事が発端となり、
この事件に巻き込まれた。
倉田は単独記者会見までして身の潔白を主張したが、
一方的な報道が続き、倉田のネガティブなイメージが定着。
7000万円の出所については、関係者は
「芸能プロダクションとの契約料を担保にした融資である」
と説明した。
事件の結末は、税務署の調査によって
倉田側から7000万円の借用証が発見され、
購入資金は借金だったことが証明されて
愛人疑惑は消えた。
こうしてやっと事態は収束したが、
倉田は名誉が回復されないまま芸能界引退。
さらにこの倉田の「7000万円の家」は、
贈与税が払えずに差し押さえられ、競売に掛けられる。
その後、騒動が沈静化して浮かび上がったのは、
倉田のマネージャーによる独立計画だった。
倉田のマネージャーが
中江をうまく操縦して出資をさせ、
所属事務所から独立（移籍）しようとしていた事実が明らかになった。
その移籍先の「芸能プロダクション」が
倉田に7000万円を融資していたのだった。
独立計画が進むと、
中江は資金を提供するだけではなく
自分自身で新たな芸能プロダクションを創立しようとした。
そこに不要となった倉田のマネージャーは
独立計画から外されていく。
スキャンダルは
この独立計画から外された倉田のマネージャーの
週刊誌へのチクリから露呈したのだった。