20/03/29 12:36:55 BNbOYD+G9.net
■“看板女優”としての責任感「後輩にもその子の“人生”を考えたアドバイスができる」
―1人暮らしもしたことないのに、高校生にして人がやりたがらない所に気づいて率先して動けるのはすごいですね。
【和智茉璃奈】本当に年下とは思えないくらいしっかりしています。出会った頃からずっと、むしろ私が環奈からたくさんのことを教えてもらっている気がします。
特に、私が出会ってからのこの5年間の成長度は本当に凄いです。精神面もそうですし、見ている世界や考え方、私がどう頑張っても追いつけないくらいどんどん成長しています。
―どんな時に成長を感じますか?
【和智茉璃奈】映画やドラマだと関わっているスタッフさんの数も多くて、主演やヒロインだと責任感やプレッシャーも大きく、気を張っている時間もたくさんあったと思います。
そんな中でも、数百人いるスタッフの方々の名前を全部憶えて、ちゃんとコミュニケーションを取っているんですよ。
出演者の方と食事をしている時も、車、バイク、バンド、小説…、どんな話題でも理解してちゃんと会話している。
誰かが話した話題がわからなかったら、家に帰って徹底的に勉強していました。
何か本を薦められたらすぐに読んで、次に会った時にさりげなくその方にその話をする。
だから、この年齢でこれだけ色んな世代の方と対等にお話しできるのかと。それはすごく驚きましたし、それだけ努力しているんだと思います。
―芝居に関してもかなりストイックなんですか?
【和智茉璃奈】一緒に住んでいるときは部屋も別々だったので、いつ台本を読んでいるのか分からないくらいでした。
ある時、同じ事務所の後輩の子が初めて役をもらったので、環奈が指導するために2日間時間を作って福岡まで行きました。
出演シーンは一瞬だったのにもかかわらず、演技について細かく教えていて、東京に戻ってからもテレビ電話で指導していたんです。
その時に、セリフの言い回しや役柄についての考え、台本に書かれていない背景まで想像して、毎日その役の事を考えていると。
環奈の教えている姿や言葉を聞いて、一緒に住んでいたのに知らない環奈を見ました。
努力やストイックという言葉だけではなく、彼女はいつも役を生きているんだと知りました。
―後輩の子にもそれだけ熱心に指導して「育てよう」という気持ちになるのはなぜでしょうか?
【和智茉璃奈】恐らく、事務所の“看板女優”という認識がしっかりあるんだと思います。私たちがしなければいけないことを彼女も積極的にやってくれている。
後輩の子だけじゃなく事務所のスタッフに対しても、挨拶だったり礼儀だったり、彼女自身が色んな現場で感じたことをみんなに伝えてくれています。
それも、感情論ではなく、その子の“人生”を考えた上でのアドバイスをしているように感じます。
たぶん、大人になるにつれて、責任感と同時に、人に対しての感謝が深くなったからなんだと思います。