20/03/25 13:03:30 tHGCKvAW9.net
自分は、溶接工場といって、バーベキューセットやベンチを作る仕事を担当していましたが、ドブさらいやトイレ掃除ばかりを命じられていました。
手袋もなしにスコップで下水溝の掃除をするんですが、工場から流れてきた鉄片やら木片、なんだか分からない突起物が紛れていて、うっかり触れば手を切ってしまう。
とても不衛生で危険な作業だから、他の受刑者がやることはなかったのですが、オヤジに言わせれば、
「オマエにはケガをされたら困るから、溶接の作業はやらせられない。代わりにゴミ処理や分別をやれ」
その一環としてドブさらいを命じられたわけです。
ひとつの重さが30~40キロはある土嚢を作らされて、たった一人で50袋ほど運ばされたこともありました。
それを見た受刑者から、
「あのオヤジ、やたらとアンタに対してキツイよな」
「よく我慢しているね」
って、声を掛けられたこともありましたね。
不条理なことをされるとやっぱり人間ですからね、オヤジとは何度か衝突した。
刑務官へは、基本的に「はい」としか言ってはいけないので、疑問を投げかけるだけでもアウトなんです。
「オヤジ、オレのどこが気に入らないんですか」
なんて自分がオヤジに尋ねたら、もう終わりです。
「はい、懲罰!」
と言われ懲罰房に送られます。
収容期間は5日間から1週間ほど。起きてから寝る時間まで一日中、ずっと部屋で着座です。
胡坐(あぐら)をかいてもよいのですが体に堪える。それでも異議を唱え続けたので、十数回は懲罰を受けたと思います。