20/03/25 13:02:35 tHGCKvAW9.net
検察から懲役2年を求刑された羽賀は、一貫して無罪を主張しつつも、マスコミには沈黙を守ってきた。そんな彼が、出所してから初めて取材に応じ、逮捕から獄中までの日々を告白する。〉
13年前、自分はジュエリーブランドを手掛け、展示会のため年200日以上は全国を飛び回っていました。
初めて逮捕されたのは、四国の松山空港に降り立った直後でした。
手荷物を受け取った瞬間、大阪府警の捜査員に囲まれ、空港の派出所に連れて行かれた。
「恐喝で逮捕状が出てんのや。まぁ、署に行ってから、細かい話は聞くわ。とりあえず手錠を持ってきたから。あと逮捕状、これやから」
と、刑事に言われて手錠をかけられた。テレビのドッキリかと思ったくらい、本当に何が起こったのか分かりませんでした。
最初の2、3カ月は府警本部の留置所に入れられました。取り調べで、刑事はテーブルをガンガン叩き、耳元で、鼓膜が破れるくらいの大声を上げてきます。
「おらあ、貴様、なんぼのもんじゃあい。オノレがやったんじゃろおお!」
そう怒鳴ったかと思えば、テーブルをドーンって蹴飛ばすから、カラダに当たる。それを承知でわざとやってくるのです。
とにかく認めろと徹底的に口説かれました。違うことは違うと説明しましたが、
「お前な、恐喝を認めたら執行猶予がつくゾ」
「恐喝を認めたら、株の方では逮捕せんゾ」
などと刑事に唆(そそのか)された。
それでも否認を続けたので、詐欺で再逮捕されました。
最終的に恐喝は未遂の容疑となり、二つの罪で起訴。
執行猶予はつかず、6年の実刑で服役しました。
〈華やかな世界から一転、塀の中での暮らしが始まった羽賀が収容されたのは、奇しくも生まれ故郷にある沖縄刑務所だった。〉
刑務所では、芸能人だったこともあってずっと4畳半一間の独房生活でしたけど、作業や食事の時間は他の受刑者と関わることも多かった。
なによりオヤジさん、刑務官のことをそう呼ぶ慣わしでしたが、彼らと波長を合わせることが最も大事なことでした。あからさまに嫌がらせをしてくる人もいましたからね。