19/10/17 11:54:25 NOIZKATf9.net
◆桜を胸に「君が代」を歌う韓国人選手
3才からピアノを習い、グラウンドでの戦いの合間にはリラックスのためにベートーベンの『悲愴』を弾く。スポットライトの中の彼の独走トライは、その旋律のように美しかった。
負ければ敗退濃厚、勝てば決勝トーナメント進出。命運をかけた大一番で、2トライを挙げてMVPに選ばれ、女子テニスの大坂なおみ(22才)からトロフィーを受け取ったのは、快足のウイング福岡堅樹(27才)だ。後半開始早々、相手の腕の中にあるボールを強引にもぎ取ると40mを独走し、ぶっちぎりトライを決めた。
ただ、そんなチーム一の50m5秒8の快足は、諸刃の剣。常にケガに悩まされてきた。
高校時代に両ひざの前十字靭帯を断裂。その不幸を、医師を目指す原動力に変えた。右ひざに埋め込まれたボルトの除去手術を、下半身麻酔をしたまま自らの目で見学し、「スポーツ整形を志すきっかけになりました」。メスを入れても、世界のトップに立てる。自らが体現して多くの患者に希望を与えたい。そして自分の手で彼らを治療したい―。
「ぼくのラグビー人生は、7人制日本代表がある東京五輪まで。その後は医師を目指して引退します」。だからこそ、試合後のインタビューでは「この時のためにすべてを犠牲にしてきた。歴史を変えられた」と胸を張った。
ラグビーは、必ずしも日本国籍を有しなくても、「3年以上の居住」などの条件を満たせば、外国人選手でも日本代表になれる。現代表も31人中15人が外国出身だ。
今大会に唯一出場する韓国人は、桜のジャージーを身にまとって戦う。スクラムを最前列で支えるプロップ具智元(グ・ジォン・25才)。その日は、前半21分、アクシデントでわき腹を痛めて負傷交代。悔し涙を流しながらピッチを去る姿は、「具のためにも」とチームメートをより一層奮起させた。
ソウル出身で父も兄もラガーマンだったラグビー一家。小6でニュージーランドへ留学し、その後は大分県の公立中に編入。以来、日本の高校、大学、社会人チームで研鑽を積んできた。
「智元は、“自分ががんばることで、日本を好きになる韓国人が増えて、韓国を好きになる日本の人が増えたら、こんなにうれしいことはない”と話しています。今回はご両親も応援のために来日していますよ」(具の友人)
日韓関係が悪い中でも、具の日本代表選出に反対するラグビーファンはいない。具は毎試合、胸の桜のエンブレムに手を当てて「君が代」を斉唱している。新たな日韓の架け橋になるために、体を張り続ける。
2人のような20代の選手だけでなく、長らく辛酸を舐めてきた30代のベテランも、“最後の輝き”を放っている。W杯3大会連続出場の主将リーチ マイケル(31才)、フッカー堀江翔太(33才)、スクラムハーフ田中史朗(34才)だ。
※女性セブン2019年10月31日
2019年10月17日 7時0分
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1 Egg ★ 2019/10/17(木) 09:05:09.65
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