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(>>1の続き)
■ラグビーの位置づけ
水泳や野球に対して、バレーボール・サッカー・ラグビーは一味違う。65歳以上は低く、若年層が高い。
その中でもラグビーは、65歳以上の比率が最も低い。そしてM2・M3-(男性35~64歳)とC層(男女4~12歳)、さらに小学生が他より抜きんでている。逆に無職の割合は、一番少ない。
お父さんと子供が一緒に、ラグビー界最高峰の美技と肉弾戦に見入っていた可能性が高い。
ちなみにサッカーW杯については、さすがに各層のバランスが最も良い。
世帯視聴率が高く、すべての人々が満遍なく多く見ている。人気が安定していることを意味しよう。
一方バレーボールは、FT・F1(女性13~34歳)や未婚女性でトップと、若年女性層で圧倒的な人気を誇っていることがわかる。
ただしサッカーやラグビーと比べ、65歳以上と無職で高いのが気になる。MT・M1(男性13~34歳)や小学生・大学生で低く、人気が偏っている辺りが、世帯や個人が今一つ伸びない原因のようだ。
■日本代表以外の試合は見られるか?
日本のテレビ界では、「日本人は他国同士の試合を見ることはほぼない」と信じられてきた。
サッカーW杯の時も、日本代表戦以外はどんな好カードでも、3分の1以下の視聴率に留まった。
この夏のW杯バレーボールやW杯バスケットボールでは、生中継されることすらない。
ところが日本テレビは今回、夜帯(夜7~11時)で10試合、夕方なども含めると19試合を生中継する。日本代表戦は数試合に留まるので、大半は“他国同士の試合”となる。
つまり日ごろ高視聴率を稼いでいるレギュラー番組を休止しての放送だけに、“他国同士の試合”が見られないと大きな痛手となる。
ところが21日(土)と22日(日)の二日間で放送された“他国同士”3試合では、その不安はかなり払拭された。
フランス対アルゼンチン戦とニュージーランド対南アフリカ戦(21日)と、世界ランク1位のアイルランド対スコットランド戦(22日)の3試合だ。
SMLのデータによれば、21日2試合(午後4時~8時54分)の平均視聴率は8.9%、22日1試合(午後4時30分~6時55分)は8.8%だった。
17年3月のWBC決勝戦では、米国がプエリトリコを8対0で破って優勝した。平時の昼間(午前9時55分~午後2時)だったこともあるが、SMLの世帯視聴率は2.4%に留まった。
また去年6月のサッカーW杯のラウンド16では、接戦の末フランスがアルゼンチンを4対3で下し、ベスト8に進出した。この試合は日本時間の夜10時からと、良い時間に放送された。この時のSMLの視聴率は13.0%とまずまずだった。
画像:主なスポーツ中継の層別視聴率比較 ~日本代表戦以外の場合~ 出典:スイッチ・メディア・ラボ
URLリンク(rpr.c.yimg.jp)
これら3試合を、同じように各視聴率を指数で表現すると、やはりWBCは高齢者と無職の人々で突出し、一人で見ている割合が高い。
一方サッカーとラグビーは、各層のバランスがかなり近い。
少し違うのは、サッカーがMTからM2(男性13~49歳)で高く、ラグビーはM3-・F3-(男女50~64歳)と小学生男子で高い。
世帯視聴率でサッカーに及ばなかったのは、放送時間によるところも大きそうだ。しかもサッカーW杯は1次リーグを勝ち上がった両チームによる屈指の好カードだが、21日のラグビーW杯は1次リーグの初戦だった。盛り上がり方には大きな違いがあった。
いずれにしても、日本代表戦以外の“他国同士”の試合でも、展開次第で大いに見られる可能性があると言えそうだ。
(続く)