19/05/15 16:16:21.39 lvRmte4C0.net
花村萬月
見城は仰有った。
ボクは小説は最後しか読まない。
それは文字通り、小説のラストだけ目を通して、すべてを決めるということで、雑念が入らぬぶん、当たりを出せるということ─らしい。
俺がまっさらの新人だったから口を滑らせたのだろう。
?俺、角川書店との仕事をやめようと思った。でも、まあ、見城は俺の担当じゃないし、担当Sとはとても馬が合うので、思いとどまった。
当時、見城に靡いている作家がたくさんいた。バカじゃねえの。最後しか読まねえ編集者にお世辞を大量にぶち込まれて、
とてもよい気分。なにせ、あなたの作品が大好きっていう手紙を書くのが特技のすばらしい編集者だからね。最後しか読まないけれど。
俺は一切幻冬舎と仕事をしていない。だからなんでも書ける。幻冬舎と仕事をしない理由は、もちろん最後しか読まない編集者の会社から本を出したくないからだ。
幻冬舎には、俺の担当もいたが、幻冬舎の仕事は一切しないと告げた。徳間書店から幻冬舎に移った某編集者が次の担当になったが、
そしてとても仲のよい編集者だったが、彼にも言った。幻冬舎とは仕事をしない─と。彼は、もろ涙ぐんでいた。
彼には悪いことをしたが、詐欺師の会社から本を出すわけにはいかない。
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