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2019.03.30 17:30
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※ イメージ(C)Yuganov Konstantin / Shutterstock
時代錯誤の設定などから、一部で〝オワコン〟と囁かれていた国民的アニメ『サザエさん』(フジテレビ系)。しかしこのところ、視聴率が謎の爆上がりをしているという。
今年の1月6日から3月24日にかけての視聴率は、下記のように推移した(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
13.6、12.3%、13.9%、14.6%、15.4%、13.1%、15.2%、13.6%、14.5%、15.0%、12.9%、13.0%(平均視聴率は13.92%)
これがどの程度すごいのかは、他の年の同時期の視聴率と比べれば一目瞭然だ。
昨年2018年の1月7日から3月25日にかけての推移。
10.0%、12.1%、12.0%、12.4%、14.3%、10.5%、11.7%、11.8%、13.3%、11.8%、10.3%、12.8%(平均視聴率は11.98%)
一昨年17年の1月8日から3月26日にかけての推移。
11.7%、14.0%、12.6%、12.3%、14.5%、13.1%、13.5%、13.4%、14.3%、12.7%、10.6%(平均視聴率は12.97%)
16年の1月10日から3月27日にかけての推移。
12.1%、13.1%、14.0%、14.2%、13.6%、12.8%、12.2%、15.0%、13.3%、13.2%、13.2%、10.9%(平均視聴率は13.13%)
「ここで注目したいのは、『視聴率15%』というラインです。実は、16年の『サザエさん』の最高視聴率は15.0%。17年は14.5%、18年は15.2%となっており、15%の壁はかなり厚い。それなのに、今年は既に3回も15%以上を記録。明らかに復調しているのです」(テレビ雑誌記者)
◇ ツッコミながら見る新しい「サザエさん」の見方
15年には、16~17%も記録していた『サザエさん』。しかし、16年から一気に数字が落ち、年々低下。ここ数年は二桁割れすることが幾度かあった。だが、今年は数字が回復し、この4年で一番の好スタートを切っている。
「『サザエさん』は時代錯誤といわれていますが、最近ではその〝ズレ〟を楽しむ風潮があります。ネット上では、卑しい性格のノリスケのことを〝ハイエナ〟とみんなで呼び、天然な小学生・堀川くんのことを〝サイコパス〟と呼んで楽しんでいます。SNSなどの流行により、『サザエさん』をツッコミながら見る習慣がついているのではないでしょうか」(同・記者)
新しい元号に変わり、昭和を描く『サザエさん』はますます時代錯誤になっていく。それでも、この視聴率ならば、打ち切りになる心配もなさそうだ。