18/12/16 22:50:32.81 CAP_USER9.net
オリックス宮内義彦オーナー(83)の登場です。1988年(昭63)に阪急ブレーブスを買収して以来、95年のリーグ優勝、96年の日本一、04年の近鉄との球団合併など「平成野球史」に欠かせない名物オーナーです。
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オリックスの経営、経済活動だけでなく、総合規制改革会議など、政府関係の責任者も務めた宮内は、プロ野球界でも重鎮となった。オーナー会議にも熱心に出席する。球界の大御所は、球団数の適正化、市場拡大、メジャー流出、将来戦略など、未来図を描く。
宮内 現状の日本のマーケット規模からしては12球団がちょうどいい。次にやることは、マイナーリーグを作ることです。2軍というのはマイナーであるべきなのに、1軍の補助機関みたいになっている。採算を無視してやるのはビジネス感覚ではない。地方の50万人都市ぐらいにチームを作っていけば、野球界のベースができる。よくやっているといえるのはソフトバンクでしょうね。
メジャーリーグへのスター流出に歯止めが利かないのも気になるところだ。
宮内 日本のプロ野球を米国と同じようにビッグビジネスにすればいいんです。米国でプレーしたい選手もいるかもしれないが、我々に引き留める力や魅力があれば移籍しないわけです。ビッグビジネスにすることができれば、メジャーと同じレベルの給料を払うことも可能です。
2004年(平16)に経済戦略として16球団構想も浮上したが、球界は12球団を堅持してきた。その間、球界再編などでソフトバンク、楽天が新規参入し、日本ハムの北海道移転など、球団は地方に分散した。
宮内 今までは広告宣伝を通じての野球ビジネスだったが、球界は次の段階に動かないといけない。米国4大スポーツ(MLB、NBA、NHL、NFL)、欧州サッカーがビッグインダストリーになっているわけで、日本も十分なりうるわけです。メジャーリーグが100%正しいとは思わない。大枠としては、4大スポーツのマネジメントを勉強すべきでしょうね。
日本球界と、放送権を一括管理しているメジャーリーグとは、根本的に収益構造が大きく異なっている。
宮内 メジャーは世界戦略を考えている。我々がぼんやりしているとアジア市場を全部奪われてしまう。斉藤コミッショナーのもと12球団が一致してアジア戦略を考えないといけない。ネットの時代ですよ。韓国、台湾、オーストラリアに、もう1つは、中国にマーケットを作っていくことを考えてもいい。日本の野球がビジネスになれば中国に先行投資してもいい。宮内コミッショナー就任? 11対1で否決されますよ(笑い)。
オリックスの総入場者数は、平成元年の89年から、この30年間で56・3%増となった。1試合平均も41・1%増。
宮内 わたしは前からスポーツビジネスとして成り立つようになったら球団名から社名を外してもいいと言ってます。なぜ弱いのかという疑問はみんなもっていますが、わが社に球団はいらないという考えはまったくない。野球界の改革は遅々として進んでいる。わたくしは、平成以後、次の時代が到来するんじゃないかと思っています。また、そうしないといけません。(敬称略=この項おわり)【寺尾博和
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