18/10/07 13:18:22.18 RmKKVw9W0.net
>>274
渡辺洋三『法とは何か』(岩波新書)
わが国では、法と道徳との分離が徹底せず、しばしば、法的正義と道徳的正義とが
同一の「正義」の言葉で呼ばれ、混同して使われてきた。
このため、法の基準と道徳の基準とが、しばしば混同され、道徳によって法を
理解する傾向、また法によって道徳を理解する傾向が、しばしば見られた。
(中略)たとえば、法的に悪いことは道徳的にも悪いこと、
あるいは、法的に許されることは道徳的にも許される、という観念が日本人にはある。