18/09/26 06:15:28.97 CAP_USER9.net
10位は知っている人も多いだろう。メジャーリーグ・ニューヨーク・ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジだ。メジャー昇格2年目の2017年、いきなり52本塁打を打ってホームラン王になり新人王にもなった。今季はマークが厳しくなり、本塁打は減ったが(9月23日現在26本)、2m超の身体を生かした豪快な打撃で人気を得ている。なお、今回の50人に野球(メジャーリーグ)から入っているのは、ジャッジと13位のブライス・ハーパー(25・ワシントン・ナショナルズ)と大谷の3人だけ。メジャーリーグのなかから今後の活躍が見込まれ市場価値があると認められた3人に大谷が入っているのは、やはりすごいことだ。
● 14位にランクインした 異色の選手がプレーする競技は?
なお、今回のランキングには1人、異色の存在がいる。14位にランクされたタイラー・ニンジャ・ブリービンズ(27・アメリカ)はeスポーツのプレーヤーなのだ。
eスポーツはエレクトロニック・スポーツの略で対戦型コンピュータゲームのこと。プレーヤー同士が対戦して技術を競い合うわけだし、大画面にその戦いを映せば観戦イベントとして観客を呼ぶこともできる。実際、日本はもとより世界各地で高額賞金つきの大会が開催され、プロのプレーヤーも生まれている。これはもうスポーツとして認めてもいいのではないか、という流れが生まれ、今年8月にインドネシアで行われたアジア競技大会では公開競技として採用されたし、2022年の中国アジア競技大会では正式競技になることが決定している。
このeスポーツの達人の市場価値が認められてランキング入りしたわけだ。ニンジャの愛称で世界中にファンがいるといわれるブリービンズが専門としているのは「フォートナイト」というゲーム。欧米では社会現象と言われるほどの人気を呼び、今年に入ってからはゲームの月間売り上げが3億ドルを超えるまでになっているといわれる。ブリービンズはその強豪であり、独特のカリスマ性もあることから市場価値14位に入った。
ともあれ、このランキングを見ると日本と世界(主にイギリス)ではアスリートの価値のとらえ方が大きく異なることが分かる。日本のファンから見れば、大坂や大谷は世界の注目を一身に集めるトップクラスのアスリートと思いがちだが、世界から見た市場価値では20位台、30位台なのだ(世界のトップ50に入るだけでも十分すごいが)。
このランキングには首を傾げたくなる部分もないわけではない。だが、ひいき目ではない世界標準のアスリートの評価を知るためにも、チェックしておく価値はありそうだ。
(スポーツライター 相沢光一)