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■あの人はいま 元TOKIO 山口達也さん(56歳)
2028年、紅白歌合戦。 それを、TVで見つめる男がいた。
46歳で高校生相手に強制わいせつで書類送検され、芸能界を引退した山口さんは今……
「あの頃は若かったですね(笑)」若き日を回想する山口は、どこか寂しげだ。
「未だに当時の夢を見ることがあるんですよ。俺が泥酔して家に呼び出したJKをレイプした時の夢を」
1994年TOKIOのメンバーとしてCDデビュー。楽器はベースを担当し、瞬く間に人気グループになった。
その後、紅白歌合戦にも何度も出場。さらに「鉄腕DASH」での農業姿が話題となり国民的人気を得た。
個人としても番組のMCを務めるなど幅広く活躍。まさに順風満帆の芸能生活だった。
しかし、プライベートでは離婚や無免許運転などトラブルも多く、2018年2月に酩酊状態で番組の共演者だった16歳の少女(当時)を自宅に呼び出しキスをするなどし強制わいせつで被害届を出された。
少女とは示談が成立し不起訴になったものの社会の風当たりは強く、さらにアルコール依存からも抜け出せず46歳の若さで芸能界からの引退を余儀なくされた。
その後アルコール依存の治療を受けるも鬱病を併発し自殺未遂を繰り返したという。
今では体調も安定し、故郷に戻り福島食材専門店を営む傍ら、地元の少女にベースギターを教えている。
●暖簾の屋号の文字はTOKIOリーダーの城島茂さんの手によるものだ
「いらっしゃい」。JR埼玉線草加駅から歩いて45分。
「福島 食材 ONLY」のえび茶色の暖簾をくぐって店内に入ると、白いタオルを頭に巻いた山口さんの元気な声に迎えられた。
「去年の4月にオープンしました。暖簾の『ONLY』という文字は城島リーダーに左手で 書いていただいたものだし、開店に合わせてスポーツ紙やテレビでも取り上げてもらった
おかげで、県外から足を運んでくださるお客さんが多かったのはうれしかったですね」
●とはいえ、その分、プレッシャーも大きかったという。
「福島好きは飛行機に乗って本場・福島県まで食べ歩きに出かける時代でしょ。
ボクの店で売っている福島産食材はDASH村で獲れたものしか置いていないのが特徴だから、市場から仕入れていると信じ込んでる関東人にはモノ足りないようなんです。
それで怒られちゃったこともあるけど、それも修業のうち。我慢、我慢です」
●かつての同僚でハリウッドデビューを果たした長瀬智也や、3年連続紅白司会者を務めた国分太一ついて尋ねると……
「あいつら俺より楽器が下手だったんですけどね(笑) 」と、おどけ
「やっぱり未成年に手を出したらダメだと思いました」
「酒さえ止められれば…歯がゆいですけど。」
「今はもう芸能界に未練はありません。今度は、教え子で紅白出場を狙いますよ(笑)」
(写真)福島産桃を手に持つ山口さん