17/10/08 19:19:33.79 49jBhFdR0.net
五輪種目だけでも、サッカー、バスケ、水球、アイスホッケーなどが
採用されているスポーツの基本形は、「敵陣に向かって敵の抵抗と
反撃を抑えつつ組織的に攻撃する」っていうもの。
その際にただ人間がなだれ込むのじゃなく、敵陣に何かを運ぶ、それも
何らかのハンディを伴って移動するというのがスポーツの一般型。
バスケは移動に制限がつけられ、ラグビーは扱いにくいボールをしかも
前に投げられない、そしてサッカーは手を使わずにボールを移動させる。
これがスポーツの当たり前の形なのに、辺境の日本人はなかなか
理解できないでいた。
戦前戦後に日本人が好んでいたとされるスポーツって、野球、相撲、
バレーと 「一定の陣地から動かない」非能動的・変則的なものばかり。
子供の頃に親しんだドッジボールだって、「組織的に相手の妨害を
クリアしながら敵陣に進撃していく」というタイプのものじゃない。
相撲は陣地から出されたら負け。転勤や移籍を好まない日本人は
どっしりと踏みとどまって動かないものを好んでいた。
攻防完全分離型の野球という特殊なマイナースポーツに洗脳された
人間は、「守っても勝てないならいっそ攻撃を!攻撃は最大の防御!」
なんて言って、例えばサッカーでも無謀な突撃をしてカウンターを
取られっぱなしになって惨敗したりしていた。
(戦争でも米軍の囮攻撃に簡単に引っ掛かって誘われるままに突撃してしまい、
防御をガラ開きにして海兵隊に悠々と上陸されたりしていた史実がある)
3時間の試合で選手が動くのは数十分という野球が好まれたのも
「動きたくない」という時代の日本人の嗜好に合っていた面も
存在していたのかもしれない。
しかし、時代は変わった。
いまはようやく日本国民も野球脳から脱して、国際的な攻防を理解
できるようになりつつある。