17/05/03 16:09:39.06 CAP_USER9.net
谷繁前監督が育てていた高橋周平もいまや二軍暮らし。
助っ人をのぞき、開幕からフル出場を続けレギュラーといえるのは大島洋平と平田良介の中堅と右翼のみだ。
谷繁前監督は「何とか1人でもレギュラーを……」と高橋周平に白羽の矢を立て、昨季は3番も務めて奮闘を続けたが、故障で離脱。今季は開幕から二軍暮らしが続いている。
そんな中日が手本とすべきチームは、育成を重視する日本ハムだろう。
FAでの慰留ができないため、黄金期こそないが長い低迷期もない。
日本ハムは栗山英樹監督就任1年目の'12年にリーグ制覇を果たしている。
その翌年の'13年には最下位に転落するが、プロ1年目の大谷翔平を筆頭に若手を積極的に起用。翌年から3位、2位、昨季は日本一に輝いた。
中日の低迷と日本ハムの低迷は意味が違う。
若手に'13年の最下位時の経験を積ませたことで、いわばその「下地」を作ったわけだ。
中日同様に今季の日本ハムは低迷しているものの、その中身は違う。
栗山監督は「名前では使わない」と断言。積極的に若手を使うことは、フロントと一体となった数年先のチーム再構築が見え隠れする。
今やFA補強がほぼ皆無の中日にとっても、ドラフトに主眼を置き一軍の積極的な若手起用で育成する日本ハムのスタイルは理想系のはず。
京田陽太、小笠原慎之介、高橋周平、溝脇隼人、鈴木翔太、柳裕也……。
今のチーム状況で、外国人選手をフル稼働させてもチームに未来はない。若竜たちが躍動すれば、同じ低迷でも必ずや未来への投資になる。
(「プロ野球PRESS」伊藤哲也 = 文)