17/02/05 13:22:45.55 /S46A0fA0.net
>>369
確かにヨーロッパはキリスト圏内でヘレニズム文化を纏ったコスモポリタン主義な所はある。
だからEUなんかも出来たわけで。ただ、国民国家と言う時、連邦制もあるがヨーロッパの歴史を見ると
中央集権化したドイツなどの国力があまりにも強かった。それは封建制度的な支配下をさんざんに壊していった
30年戦争があるから。それ以降、国際法に基づいた主権国家が成り立ち、地域の言葉より標準語を作り出していった。
ベネティグト・アンダーソンはそれを想像の共同体と言い、国民国家を近代の概念と捉えている。
だから昔の日本は自分が住んでいる土地を「国」と言ってきた。そして明治以降は誰でも知っているけど
中央集権化し「日本」という主権国家を目指していく過程。国際政治に置いて内政はがいこうからの影響で変わると考える
リアリスト学派に従えば主権国家が出来た１９４８年以降、それを超えるだけの国際政府がない以上
国民なる概念は国境という概念を求め争い続けているという歴史を見れば国家が強烈な「民族主義」に基づき
統治している。でなかれば政府そのものが正統性を失うからである。数年前、国際政治のトリレンマという本を出した
ダニ・ロドリック氏の本によればグローバル化・国民主権・民主主義は同時に成り立たない。
３つの内２つしか成り立たないと指摘している。EUやアメリカを見ればそれが何を意味するか分かる。