17/01/03 16:19:18.91 CAP_USER9.net
>>1の続き
さらに、ファイナルでインフルエンザと診断されてからは、熱が下がるまでマルセイユのホテルの部屋に籠もりきりで体を動かすこともできなかった。高熱の影響もあり、体力はすっかり落ちてしまっていたが、本人はその苦しい状況について全日本の競技後、笑顔で振り返った。
「フランスから帰国してその日に(練習をしに)スケートリンクへ行ったけど、スケーティングでリンクを1周しただけで息はあがったし、ジャンプもフワフワして全然だめでした。でも、その後の1週間はすごくきつくても練習を毎日毎日やってきたので、それでなんとかなったと思う」
スタミナ面が心配されたフリーの演技も難なくこなし、ミスをしたことについても「体調が万全で練習がしっかりできていたら、この結果に満足はしなかっただろうけど、今できることはやれたと思うので、次につながるかなと思います。すごく楽しい気持ちでショートプログラムもフリーも演技できたので、早くシニアへ上がりたいという気持ちでいっぱいになりました」と、さらに上のレベルでの戦いに意欲を見せた。
来シーズン、本田はフィギュアスケートシーズン開始の7月1日時点で15歳になっているためシニアのカテゴリーに出場できる。目標の平昌(ピョンチャン)五輪出場のためには激しい争いが待っているが、「オリンピックに行きたいので、来年の全日本は優勝を狙っていきたいと思えるような精神状態になっていれば」と向上心も旺盛だ。
そんな彼女が密かにライバル心を燃やす存在がいる。それは、一番下の妹の紗来だという。
「紗来は6歳下だけど、もう3回転ジャンプを2種類跳んでいます。私は努力をするのは苦手だけど、妹は天才である上に努力もできるんです。だから、早くオリンピックや世界選手権で結果を出して、妹がシニアに上がってくる前に引退したい(笑)」
愛くるしい笑顔でこうした言葉を口にできるのも、天才の証拠なのかもしれない。まだまだ成長していく15歳の華麗な演技に、2017年も注目だ。
(折山淑美/取材・文 アフロスポーツ/写真)