16/06/19 22:54:49.40 M8cBIH/s0.net
奇天烈な大仕事の話から裏社会の仕組みまで、中條さんの話はいつも
刺激的で面白かった。
もちろんそれは中條さんの一面にすぎない。僕に話していない、
嫌悪込み上げる悪行も散々やったろう。鬼畜の所業も山ほど積み重ねたの
だろう。でも、そんなことはどうでもよかった。
僕は大阪には友達もいなかったし、鬱病になって携帯を壊してしまってから、
気軽に話せるような人が誰もいなかった。中條さんはそんな生活の中で、
唯一の話し相手になってくれた人だった。
「阪ちゃん、あのな」、
中條さん
俺はな、金なら死ぬほど稼いできた。豪遊もした、女も、もういらんくらいに抱いてきた。
中條さん
だからこそわかった。仕事は金やない。仕事は充実感を感じるかどうかや。
中條さん
どんな仕事を選んでもええ。ただ、充実がない仕事だけはしたらあかんで。それだけは、金じゃ絶対に買えん。
中條さん
阪ちゃん、今の仕事に充実感、感じとる?