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20年東京五輪公式エンブレムの使用中止問題で、デザインを担当した佐野研二郎氏(43)が、
秋田県横手市で12年にあったイベントのチラシと酷似したデザインを雑誌に発表していたことが
1日、分かった。同日、インターネット上で指摘が相次いだ。
チラシは12年6月3日に同市であった「デザインであそぼう第3弾 団扇(うちわ)展」のPR用。
横手駅前商店街振興組合などが主催し、組合が秋田県の男性デザイナー(35)に発注した。
デザイナーは同年5月15日、チラシのデザインを自身のブログに掲載した。
佐野氏のデザインは、同年5月24日発売の雑誌「Hanako(ハナコ)」1019号(6月14日号)
に掲載された。佐野氏が広告デザインを提案する企画で、京都に本店のある老舗扇子店の
広告として考案した。同店によると、店の広告には使用していない。雑誌掲載前に店名の
使用許諾を与えたという。
二つのデザインはどちらも漢字の「涼」を水色の明朝体で表現。佐野氏の作品は、横手の
チラシにあるうちわが扇子になっているが、やや斜めの「涼」の配置、色調が似ている。
秋田県のデザイナーは「佐野氏の作品をネットで見て、似ていることに驚いた」と語る。
Hanakoを発行するマガジンハウスの知的財産室の担当者は、掲載された佐野氏の
作品の写真提供はできないとした上で「ノーコメント」と話している。
河北新報 2015年09月02日水曜日
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