16/07/24 11:07:10.48
◆DeNA6―4巨人(23日・横浜)
巨人がDeNAに逆転負けし、7月18日以来の貯金0となった。
阿部の適時二塁打などで3点をリードした6回、先発の大竹寛が
つかまり1死満塁で降板。スイッチした山口、宮国が打ち込まれ、
この回一挙5失点した。山口が5敗目。巨人は5カードぶりに
負け越した。首位広島とは11ゲーム差に広がり、3位DeNAが
0・5差に迫ってきた。
手駒を駆使しても、大きな流れを止め切れなかった。巨人は
必死の継投策が無残にDeNA打線にのみ込まれた。先発が
責任イニングを全うできず、リリーフ陣も持ち場で役目を果たせなかった。
3点リードの6回、3投手が6安打を集中され一挙5失点。
痛すぎる逆転負けで首位の背中は遠のき、振り返ればDeNAが0・5差に迫った。
「先発投手なのでもう少し我慢してほしかった」と由伸監督が
悔やんだのは6回。5回まで粘った中14日の大竹寛が、大事な
イニングで崩れた。3点を勝ち越した直後、しのげば勝利に近づく
要所だった。先頭の筒香に左翼フェンス直撃の安打を許した。
前日まで3戦連続2発と手が付けられない状態なだけに、
前後の打者を仕留める必要があったが、倉本、宮崎に連打を献上。
5回1/3を4失点で降板し、「何としても抑えないといけないイニングだった」と唇をかんだ。
相手に傾きかけた流れを察知した指揮官は素早く動いた。
「ピンチになったので、何とか流れを切らないと」。代打率が3割に
迫る相手の布陣も踏まえ、1死満塁で左の下園に山口を投入したが、
右前適時打を浴びた。さらに宮国をつぎ込み火消しを図ったものの、
白崎に同点2点二塁打、桑原に決勝2点打を食らった。山口を左の
ワンポイント、通常は7回を託す宮国を早めに送る積極的な継投だったが、裏目に出た。
山口はこの日で3試合連続失点。2戦連続で敗戦投手になるのは、
通算601登板で初の屈辱だった。前日のサヨナラ被弾の雪辱を果たせず、
「止めることができなくて申し訳ないです」と悔やんだ。本調子にないとはいえ、
チーム状況から代えの利かない存在。シーズン終盤のラストスパートのためにも
復調してほしい願いも込めた起用だった。
村田真ヘッドコーチは「山口の代わりはいないし、立ち直ってもらわないと」と、
指揮官の心中を代弁するように話した。5カードぶりの負け越しで5割に逆戻り。
首位の広島とは今季最大タイの11ゲーム差と開き、3位のDeNAには0・5差に
詰め寄られた。「負けられないのは、常に、ずっと同じ」と由伸監督。24日の
同カードも落とせば、3位に転落する。広島への挑戦権を、失うわけにはいかない。(宮脇 央介)
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